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2022.10.07 update.
#新築住宅
徳島における平屋の家づくりとは?平屋のメリット・デメリット
人気上昇中の平屋の家づくりとは
一般的な日本の戸建住宅は二階建て、都心部になると三階建てが多く、平屋は少数でした。平屋と聞くと、高齢者世代向けの住宅という印象を受ける人が多いかもしれませんが、若い子育て世代でも新築で平屋を建てることが人気になってきており、注目されるようになってきました。ここでは、平屋の家づくりのメリット・デメリットや平屋に向いている方の特徴などをお伝えします。
平屋人気の現状
新築住宅市場の傾向を見ると、2000年頃から減少傾向になっており、最も多かった1988年と比較して2018年には、その約60%までに落ち込んで来ています。
ただ、そのような中でも平屋の新築着工棟数に占める割合は、2010年から年々増加傾向にあり、全体の約6%程度であったものが、2018年には 約10%にまで伸びています。その後も年々増加傾向にあり、今後も伸びていく事と考えられています。
そのような中で平屋住宅の割合が低いのは東京や関西の都心部であり、10%を超える地域はほぼ無い状況でありますが、郊外においては20%以上の地域も出てきており、徳島でも近年注目されてきています。
平屋の人気が上がっている理由とは
人気の理由は、
1,生活の導線が効率的である事、2,家族とのコミュニケーションが取りやすい事、3,コストを安くすることができる事が挙げられます。
一つ目は、生活の導線が効率的である事については、1階と2階への移動においては、1回の移動であれば大した労力になりませんが、生活を考えると何度も行き来が必要になる事は明確です。洗濯、清掃、片付け等の家事を考えると長期間では、圧倒的な違いになるという訳です。
二つ目の家族とのコミュニケーションの面では、玄関近くに階段があるケース等は、帰宅と同時に部屋に入ってしまうケースも多く、家族間で顔を合わせる場面が減ってしまうと言う事です。
平屋であれば、間取りにもよりますが、自然と顔を合わせるケースも増え、同時にコミュニケーションも取りやすくなるという事です。
近年日本でも生活スタイルが変わってきており、家族との関係が希薄になるのを防ぎ、和気あいあいとした家庭を築きたい方が増えて来ているため、平屋のメリットを最大限活かせるものであると考えられます。
三つ目のコストを安くすることができるという事においては、建築コストが圧倒的に抑えられるという事が主な要因です。平屋と多層住宅にかかる建築費の差を、1坪あたりの坪単価で比較してみると、仮に延床面積40坪、建築費2,000万円の平屋であると坪単価は50万円となります。一方で2階建て住宅の坪単価は、階段や2階の廊下スペースを延床面積にプラスし、延床面積を45坪とすると2階建て住宅の坪単価は、45万円となります。
両者の坪単価だけを比較すれば2階建て住宅の方が安く見えますが、実際に家を建てるとなると、設備に掛かる費用も考慮する必要があり、複数のトイレや洗面所等から、設備に掛かる費用を数百万円程度かかる事になります。この為、トータル的に安価にマイホームを持つ事が出来るのも人気の一つです。
しかし、屋根や基礎の大きさが広くなってしまうということもあるため、都市部では逆にコストが高くなる事がありますが、徳島であれば十分にトータルコストを抑える事も可能でしょう。
平屋のメリット
平屋のメリットとしては
1,生活の導線が効率的になる事、2,メンテナンス性が良い事、3,安全性が高い事等があります。
一つ目の生活の導線が効率的になる事については、現在、生活スタイルも変わってきており、自宅で過ごす時間が増えて来ている事から、自宅には快適空間が求められる事が多くなっている背景があります。
この実現においてハード面でみると平屋においては、2階の重さの負担がありませんので、建物が安定しており、柱や壁が少ない広々とした空間や大きな開口部を作る事が出来、間取りに様々なオリジナリティを加えられえる事が可能になります。
そして、ソフト面においても家族とのコミュニケーションの機会が増え、自然と家族の絆も高まる事に繋がります。
また、屋外にも簡単に出やすいので、郊外では自宅の庭や周辺の自然を身近に感じられる事になります。同時に窓から外の景色や緑を取り込めば更に自然を身近に感じられる事にも繋がります。
更にテラス等を設ける事でお茶や食事を容易に楽しんだりする事も可能であり、特に郊外では自然との触れ合いを多く感じる事が出来る事も人気の理由です。
面白い事例としては、小屋裏の活用等があります。具体的には、屋根の下にあたる小屋裏を勾配天井にしてリビングの開放感を演出する、小屋裏空間をつくり収納やベッドスペースにする等です。また、屋根の南側の軒を深く取り、夏の日差しが室内に入りにくく且つ冬の穏やかな日差しを取り込めるような工夫等も可能となります。
更に、構造によっては後から間取り変更も可能なので、子どもの成長や親の独立といったライフスタイルの変化に柔軟にリフォーム対応出来る事も人気の要因となっております。
二つ目は、メンテナンス性が良いという事です。マイホームの建築・購入した後にもメンテナンスが必要となりますが、この部分の利点があります。建物の美観や耐候性を保つ為には、屋根や外壁の定期的な点検や修繕が必要になりますが、平屋の場合、大掛かりな足場を組まなくても外壁塗装や、屋根の修理をする事も出来ます。
例えば、キッチンや浴室等に通じる給排水管は、詰まりや老朽化などにより水が漏れることがありますが、これらの空間を2階に配した場合、水漏れが発生すると1階の天井と2階の床の点検や修繕が必要になりとても大変です。しかし、平屋は1階のみの作業で済むのでメンテナンスもシンプルになります。
三つ目の安全性が高いという事は、平屋住宅が耐震性に優れている事からきております。特に地震の多い日本ではこの観点への意識も高く、住宅の揺れやすさは、家の重さも大きく関係してきます。これは、延床面積30坪の木造住宅の重さは、2階建てで約30トン、3階建てで約45トン程度でありますが、平屋住宅は上層階がない分建物自体が2階建て以上の住宅よりも軽くなっている点が影響しております。
更に小さなお子様は、目の届く範囲が広くなる事から、家のどこにいるのかも把握しやすく安心感があり、事故等が発生しにくい安全な家という面でも大きなメリットとなります。
この為、のびのびした環境で子育てが出来るということにも繋がります。
更にフラットな家の方が転落やつまずきを防ぎやすいため、老後の暮らしの安全性にも繋がるという事になります。
平屋のデメリット
デメリットとしては、
1,広大な土地が必要になる事、2,防犯面、3,日当たり面等があります。
一つ目の広大な土地が必要になるという事は、平屋住宅が全ての部屋を1階に作りますので、子ども部屋・和室・書斎等の希望の部屋が多ければ多いほど、広大な敷地が必要となる事という事であり、最大のデメリットとなる事です。
この為、都心部では必要な敷地を確保する事が困難なケースが多く、統計にも表れており、なかなか実現出来ないものですが、郊外の土地がある地域であれば、広大な敷地を確保しやすくなる場合もあります。
二つ目の防犯面ですが、敷地面積が広ければ、監視の目が届きにくいデメリットもあり、平屋は1階部分に部屋が集約される為、空き巣が狙う出入り口も多くなり、防犯面でも注意が必要です。これらの対応としては、二重ガラスや窓フィルム、人感センサーや防犯カメラの設置、敷地に砂利を設置するアイデア等の防犯対策が有効的です。
三つ目は、平屋は敷地面積が広くなると、中心部に日が当たらない場所が出てくる可能性がある事です。この為、部屋の場所によっては日当たりを確保しづらく、採光への工夫として間取りをコの字型や口の字型にして中庭を設ける事や天窓を設置するような工夫が必要になってきます。
平屋の魅力とは
メリット、デメリットを挙げてみましたが、現在の日本は人口が減少傾向にある為、今後は土地が余る時代になると言われており、土地の価格も下がっていく事が予想されますので、最大のデメリットと考えられている広い土地を購入するのは難しい課題は今後改善され、平屋は魅力的な住居として更なる注目を浴びる事が想像されます。それは徳島でも例外ではないため、この点も平屋人気が高まる要因でしょう。
また、最近はリモートワーク等も増えて来ており、ワークライフバランス等を考えても徳島での平屋住宅は魅力的になっていくと考えられています。
平屋の暮らしに向いている方とは
平屋のメリットから考えると、家事を効率化させて家族とのコミュニケーション
や時間を大切にしたい方が平屋に向いていると思います。また、子育て世帯にも向いていると思います。特に、未就学児や乳幼児がいる場合には、目を離して家事をする事の心配が少なくなるため、安心して子育てができると言えるでしょう。
また階段やベランダからの転落事故も考えられるので、やはり小さな子供のいる世帯は平屋が向いている人と言えます。
平屋による魅力的な生活
平屋住宅は、上層階がない分、2階建て住宅よりも天井を高くすることが可能です。天井が高いと圧迫感がなくなるので、より空間を広く見せられ、吹き抜け天井にしたり天窓を設けたり等、開放感を持たせつつ、おしゃれな内装を作る事が出来、リラックスした設計が可能です。
更に階段が無いと設計の自由度も高まる為、コの字型やロの字型といったユニークな間取りにできる事も日々の生活を彩る事間違いありません。
間取りがワンフロアだと部屋と部屋の距離も近くなり、生活導線が短く出来るのもポイントです。移動距離が少ないと、掃除や料理、洗濯等の毎日の家事を効率的に出来るので、日々の生活がより快適になります。
平屋の家づくりのススメ
最近は核家族化・少子化が進んでいる為、必要な部屋数は少なくなってきています。部屋数をカバーするなら、ライフスタイルに合わせて部屋を間仕切り出来る設計等を取り入れながら、今後も含めた総合面を考慮して、理想の平屋づくりを考えてみてはいかがでしょうか?
【平屋に関するコラム】
新築平屋のよくある失敗とは?|後悔しない平屋の家づくりのポイント
【平屋プラン】についてはこちらから
https://zesttoku.com/lineup/hiraya/
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